補完医療
太りぎみが長生きの秘訣!

高齢者では太り気味が最も長寿 

■Flicker L, et al. J Am Geriatr Soc 2010; 58: 234-241.
 
今回ご紹介したい論文は太り気味が最も長寿であるという記事です。
 
高齢者では太りぎみの人が最も長生きするとの調査結果が,
 
オーストラリアのグループにより発表されました。

この研究は、1996年に70~75歳の男性4,677例と女性4,563例を対象に,
 
10年間追跡しています。
 
BMIにより低体重(BMI 18.5未満),正常体重(同18.5~24.9),過体重(同25.0~29.9),
 
肥満(同30.0以上)の4群に分け,全死亡と疾患別(心血管疾患,がん,慢性呼吸器疾患)の
 
死亡リスクを検討しています。
 
結果は過体重群が最も死亡率が低かったことです。
 
実に正常体重群と比べ13%もリスクの低下が認められています。
 
ちなみに肥満群の死亡リスクは正常体重群と同等でした。
 
 
 
この記事を紹介した理由は、標準体重が長寿出来ると言うことではないからです。
 
 
私たちの感覚からは、標準値が一番いいと思っていますが、実は違うんです
 
 
私は100歳以上の患者さんを何人も見てきました。
 
しかも寝たきりではありません
 
私には高齢でも元気な指標があります。
 
それは
 
 
 
よく食べていること!!
 
 
なのです。
 
 
食べ物はお菓子でいいのです!!
 
現在、110歳の患者さんを見ています。
 
日本の最高寿命は116歳。
 
現在、現存されている方の記録は114歳です。
 
この患者さんとは、120歳まで頑張ろうねといつも話しています。
 
 
ちなみに、ローズヒップティーを若いときから飲んでいたそうです。
 
いまでも飲んでいますよ。

 

今日の健康術

寝た切りにならずに、長生きできる人は

若いときは標準体重を維持しており

65歳を超えたあたりから、やや太り気味がベストです。

80歳を超えたあたりからは、お菓子も主食代わりでいいのかなぁ~

と思っています。

補完医療
TVを見ない人の方が痩せている!!

TV視聴時間の半減で効果/肥満の予防と減少に新たな戦略

 
Archives of Internal Medicine 2009; 169: 2109-2115
 
今回ご紹介したい論文はTV視聴時間についてです。
 
この論文では、3週間にわたって成人のTV視聴時間を強制的に半減させたところ,
 
カロリー摂取量に有意な変化はなかったが,エネルギー消費量は増加したという
 
記事が発表されました。
 
テレビを見ている時間は動かないので、当然見ていない人と比べカロリー消費量が違うのは
 
想像出来ました。
 
 
まずこの論文でびっくりしたのは、成人のテレビを見る時間の平均は5時間だそうです。

5時間ですよ!!
 
なにげにテレビを見る癖がついているのかもしれませんね。
 
気をつけないといけません。
 
ちなみに私はテレビは30分も見ないのですが、パソコンをしている時間を考えると、5時間は
 
画面と戦っておいります。
 
太ってきた原因はここにあるのか?
 
さて、もう一点、おもしろい内容がありました。
 
小児では,TV視聴時間を減らすことで摂取エネルギーは低下するが,消費エネルギーは増加しないのです。
 
そう考えると、成人と小児とでは異なる機序によってエネルギーバランスが関与しているのですね。
 
現代社会では、運動不足が問題となっております。
 
中年になってお腹が出てきたりするのは、カロリー過剰摂取だけでなく、こうした機序もあるんですね。
 
なので成人のダイエットは、カロリー摂取だけでなく、テレビを見る時間も減らす必要があると言うことです。
 
ダイエットは●●●をすれば痩せるということはないのですが、いいことはすべて行っていきたいです。 

 

今日の健康術

今回の論文はテレビについてだけ言及されていますが、長時間パソコンをする人も

同じだと思います。

パソコンを多くする人は、意識的に運動する習慣を身につけましょう!!

補完医療
偏頭痛の人は食生活に気をつけて下さい

前兆のある偏頭痛で脳梗塞のリスクが倍増

 
■M.schurks et.al : BMJ 339: b3914 ; 2009
 
今回ご紹介したい論文は偏頭痛についてです。
 
自分は幸いに偏頭痛は持っていないのですが、外来診療をしていると、
偏頭痛持ちの患者さんに非常に多く接します。
 
とくに女性は男性に比べ4倍以上です。

偏頭痛患者はある統計では、人口の20%もの人が罹患しているといわれています。
 
ということは花粉症と同じように5人に1人が大なり小なりの偏頭痛を持っている計算になります。
 
これは放っておくことはできませんよね。
 
そのため知識として、偏頭痛の自然療法について、この際に勉強をしてみましょう。
 
今回の論文では「前兆のある偏頭痛を持っている人は脳梗塞のリスクが倍増していた」と言う報告がでました。
 
この前兆とは?
 
頭痛がおきる前に「奇妙な光が見える、不快な匂いを感じる、考えがまとまらない」といった症状のことです。
 
前兆がある偏頭痛患者は、脳梗塞のリスクが高いことが分かっているならば、

日常生活において早めに自然療法を取り入れたほうがいいと思います。
 
私が勧める自然療法は「フィーバーヒュー」というハーブです。

特にカプセル剤をお勧めしています。
 
前兆が出たらこのサプリメントをすぐに飲みます。
 
そうすると自然療法(ハーブ)が身体に合っている人であれば、

痛み止めを飲む必要が無くなることを経験します。
 
人によってはアロマを焚くもしくはこめかみに塗るのもいいです。
 
もちろん医薬品ではイミグランという薬もあります。
 
偏頭痛は慢性的に何年もお付合いする病気であり、日常生活に支障を来すことが多々あります。
 
早めに自分にあった対処法を見つけて下さいね。
 
ちなみに「片頭痛」は、頭の血管が拡張するために、血管のまわりの神経が刺激されて起こります。

ストレス(緊張)から開放されたときや、疲労、空腹、睡眠不足、寝過ぎ、

ホルモン、食べ物、アルコール、あるいは濁った空気をすうと血管が拡張して、痛みを生じます。

薬やサプリメントに頼るだけでなく、上記のような日常生活にもしっかり気をつけて下さい。

 

今日の健康術

偏頭痛を持っている人は、チョコレート、赤ワインは避けてくだい。

一部のポリフェノールは症状を悪化させることが分かっていますので、

ポリフェノールすべてがいいというわけではないのです。

補完医療
淡色野菜も積極的に摂ろう

今からでも遅くない30代からの健康術

先日、とある祝賀会に招待されました。

そこには、元読売ジャイアンツの中畑清さんや、TVタックルでおなじみ、

白鴎大学教授、政治評論家の福岡さんがいらっしゃっていました。

お二方とも社会に貢献される素敵な方ですが、腰が低いのに感銘を受けました。

本当の一流人は公の場では腰が低いのが特徴ですね。

こうした素敵なところはどんどん見習っていきたいです。

中畑さん①.jpg

福岡先生.jpg

 

 

白血球を増やし免疫力を高める淡色野菜

ちまたでは緑黄色野菜が大事で淡色野菜はあまり重要でないと思っている人がいます。

 

その理由として、淡色野菜は水分ばかり入っていて、栄養分は少ないからと思っているからです。

しかし淡色野菜は免疫力を高めるためには重要な野菜なのです。

淡色野菜には白菜、ショウガ、キャベツ、ねぎなどがあたります。

またキュウイ、バナナ、リンゴ、パイナップルなどの果物にも、

白血球を増やし活性化するフィトケミカルがたくさん含まれています。

ぜひ緑黄色野菜だけでなく、淡色野菜も摂取してくださいね。 

  

補完医療
ピスタチオはがんを予防する

今からでも遅くない30代からの健康術

最近、「運」と言うものについてよく考えます。

先日、人生冒険企画塾というセミナーに行ってきました。

そこで運はどうやったら掴めるかという講義がありました。

運が良くなるには、魔法の言葉と運がいい人と付き合うことです。

もともと自分は運がいい方なのですが、この日はさらにパワーアップ。

忘年会のビンゴで1等、20万円相当の40型液晶テレビを当てました。

これからも、この2点を守って、運を味方にしていきたいです。

ピスタチオはがんのリスク軽減

ScienceDaily December 9, 2009

毎日ピスタチオを食べる習慣では、がんのリスクを下げる可能性があることが、
American Association for Cancer Research Frontiers in Cancer 
Prevention Research Conference
で報告されました。

 

発表者はテキサス大学の栄養学者Ladia M. Hernandez博士です。

 

現在の所、ビタミンEは、がんに対してある程度の予防の効果があることは知られています。

 

特にビタミンEの一つの形であるγトコフェロールを少量摂取すれば、
がんのリスクを低減すると言われています。

 

さて、なぜピスタチオなのか?

それは有力なγトコフェロール源であるからです。

 

ですので、ピスタチオだけではなく、ほかにピーナッツ、ピーカン、くるみ、大豆、
トウモロコシ油などでもよいということです。

 

ピスタチオはこれまでも、コレステロールを低下させ心臓によい効果があること、
抗酸化効果があることが知られています。

 

今回の疫学研究で、γトコフェロールが前立腺がん、肺ガン予防効果があること
を示唆していました。

 

この結果についてHernandezは「ピスタチオは健康に有益なナッツの一つである。

12オンス (56g) の量の摂取で、肥満度指数 (BMI) を大きく変えることなく肺がんのリスクを減らすことができる」と述べています。

 

しかし私の見解は、ちょっと違います。

 

例えば

抗酸化物質はがんに有効○

野菜は抗酸化物質である○

野菜はがんに効く×

 

この流れは明らかに違います。

 

がんはそんなに単純な物ではありません。

 

このような発想は、よく巷に溢れかえっています。

 

皆さん、よ~く物事を考えて判断しましょうね!!

 

今日の健康術

巷には上手いうたい文句でいっぱいです。

健康食品を買う際には、一歩立ち止まってから、買うことにしましょう!!

γトコフェロールはがんに効く

ピスタチオはγトコフェロールが豊富

ピスタチオはがんに効く

だと思います。

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