2009年05月01日
がん生存者で高い失業率

がん生存者では高い失業率

Boer et.al JAMA 301:753-762,2009

 
おはようございます。
入谷栄一です。
 
本日はがんと就職についてのお話しです。
この論文はアメリカで発表された内容ですが、今後日本でも同じようなことが言えると思いブログに書きたいと思います。
 
がん患者生存者の失業率は健康人の1.37倍
 
上記の数字をみてどう思いますか?
多いと思う人もいれば、少ないと思う人もいると思います。
自分的にはこの数字だけをみると少ないと思いますが、実際にはもっと多いと思うし、今後は増える傾向にあるのではないでしょうか?
 
再雇用をされない理由として
①仕事上の差別
②治療のためフルタイムの就業が出来ない
③身体的あるいは精神的限界を有している
④がん関連の症状がある
などを挙げています。
 
がん治療には莫大な費用がかかります。
医療出費が多いのに収入が無いため、家計が大変となるのは必至です。
特に若い人は悲惨な状況に陥ることもしばしばみます。
なので、自分の経験談から、若いうちほど「がん保険」だけは加入することをお勧めします。
 
また、30代を越えたら健康診断はこまめに受けて下さい。
出世するエグゼクティブは30代より健康管理をしっかり出来ています。
 
逆に30代になっても一度も健康診断を受けたことがない人は「リーチ」です。
健康に対して意識が薄すぎます。
 
がんになったら再就職は困難だし、新たな保険にも加入できません。
 
経営者にとってみたら、健康な人を雇いたいと思うのは必至です。
 
ということで、
30代からの健康術として
①早いうちに「がん保険」に加入する
②30を越えたら、大げさでなくていいから検診を定期的に受け、健康意識を高める
 
以上が大事です。
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