2009年05月13日
「少食」はそんなに体にいいわけではない!?
少食の有用性は肥満の人だけ?
Rajindar S. Sohal et.al,J.of Nutrition 139 : 533-539,2009
こんにちは。
入谷栄一です。
本題に入る前に5月24日(日)に、東京国際フォーラムでセミナーを行います。
午前中は、あの藤井さん率いる「起業家フォーラム」の立ち上げメンバーである、松原氏がセルフブランディングや成功している人の人脈術をお話しします。
午後は自然医療の話題ですが、入谷もハーブの話しをさせていただきます。
健康に気を遣っている人には必見です。
興味がありましたらぜひご参加下さい。
本日はアンチエイジングについてお話ししたいと思います。
この論文は、マウス実験の結果ですので、人間には当てはまらないかもしれませんが、興味深い結果が出ています。
今までは、「腹八分目」は非常に良いと言われてきました。
自分は今でもそう思っていますが、確固たるエビデンスがないんですよね。
先輩ドクターや本でそう書いてあって、実際にデータをとったわけではないし、情報が確かだという論文も読んでいないわけです。
今回の論文では、「カロリー制限が普遍的に有用と言われているが、寿命を延ばす効果があるのは肥満の人に限られる」というものでした。
確かにすごくやせている人、もしくは健康的な人にはカロリー制限は不必要であります。
さらに強度の運動している人が少食したら、身体をこわしてしまいますよね。
餓死なんて言葉は最近は全く聞かなくなったように、日本人の多くはむしろ摂取カロリーオーバーです。
なので少食がいいと思われているのですね。
いつも思うのですが、美容のために無理してご飯を控えるのはいかがなものでしょうか?
必要なビタミンを摂取できずに痩せたはいいけど、実年齢より高くみられたり、疲れた顔になっていたり、若返りたい、美しくいたいという思惑に反して、逆効果になりかねません。
長い歴史において完璧なダイエット方法なんて今もないんですよね。
ダイエット方法で発展したのは、「広告」だけだと思います。
この広告は、年々進化しており、今回だけは効きそうと思ってしまうのですよね。