2010年08月01日
ブロッコリーで乳がん予防!!

ブロッコリーが乳がんの幹細胞を抑制

・Clinical Cancer Research2010; 16: p2580-2590


本日のお話しはブロッコリーに含まれるフィトケミカルが乳がんの予防や治療に役立つ可能性があるという論文をご紹介したいと思います。

乳がんは米国では2010年の1年間に19万4,280人が乳がんの診断を受け,4万610人が死亡すると予測されてい放っておけない病気です。

日本においても増加傾向にあります。
 

今回、ミシガン大学のDuxin Sun准教授らがブロッコリーに含まれる物質がガン細胞を抑制したという報告を出しました。
 

この研究ではブロッコリーとブロッコリーの芽に含まれる「スルフォラファン」の作用を検討しています。

乳がんのマウスにブロッコリー抽出物から得られた「スルフォラファン」を注入し,

その後に腫瘍のがん幹細胞数(がんの元となる細胞)をみました。

その結果,スルフォラファン投与後にがん幹細胞は大幅に減少したが,

正常な細胞にはほとんど,または全く影響がなかった結果を出しました。

野菜には抗酸化作用があるからがんになりにくいと一般的に言われておりますが、

こうした特定された物質が見つかるとより信憑性がわきますよね。

またどんな野菜も数百種類のフィトケミカルを有していますので、ブロッコリーに限らず、

今後もいろいろな野菜でがんに有効だという報告があるのではないでしょうか?

ただ注意してもらいたいのは、この実験はラットでのデータであること、

ヒトでの臨床試験はまだ行われていないことでまだ研究の余地があると思います。

 

野菜は様々なフィトケミカルが組み合わさって、副作用を軽減させたり、

相乗効果にて効果を発現させたりしております。

 

今日の健康術

科学的実証がされてない現在は,

ブロッコリーも「レインボーフーズ」の中の1つとして、

満遍なく取り入れてみることをお勧めします。
 
 

 

編集後記

昨日、サントリーホールにてクラシックコンサートに行ってきました。

サントリーホールと言ったら六本木や赤坂近辺にある超一流のコンサートホールです。

曲は
ショパン:バラード第1番 ト短調 op.23 
リスト:愛の夢第3番 変イ長調 
シェーンベルク:ミュージカル『レ・ミゼラブル』から「夢やぶれて」 
ラヴランド: You Raise Me Up 
ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踊会』から「ワルツ」 
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 op.3-2 「鐘」 
ラヴェル:ボレロ 
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K626 (抜粋) 
ビゼー:オペラ『カルメン』前奏曲 
モンティ:チャルダッシュ 

という誰もが1度は聞いたことがあるものではないでしょうか?

クラシックは大好きなのですが、とくに「ボレロ」はTOP3に入るくらい大好きです。

単調ながらも繊細さ正確さを有するところと、ソロが多くわずかな個性が出るところや

トリのところでドラをたたくために最初からずっと集中している人がいるのですが、これは感動的です。

最後の締めで作品が大きく変わってしまうくらい重要な楽器ですが、出番はわずか数秒!!

しかしミスは許されない。

医療現場でも同じことが言えますね。

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