2009年09月24日
インフルエンザ流行には学級閉鎖がよい
今からでも遅くない30代からの健康術
こんばんは。
本日、著書『病気が消える習慣』が全国書店で発売となりました。
インフルエンザもそうですが、病気になったときに、軽くすむ人と重篤化する人がいます。
その違いは【免疫力】にあるのは周知の通りです。
しかし、どのようにしたら効率よく免疫力が高められるかを知っている人は、限られています。
本書では、免疫力を上げるための方法、トップ10をはじめ、ハーブの観点からアプローチしている入門書です。
すでに知っている人は、おさらいになると思いますし、知らない人は絶対に知っていて欲しい事項が書かれています。
ぜひ本屋に寄った際には目を通していただければと思います。
では、早速参りましょう!
早期の学校閉鎖が感染を抑制
■Cauchemez et al. Luncet Infectionus Disease ;9 :473-481,2009
この時期はインフルエンザに関心が高いと思います。
私たち呼吸器内科医も、最新情報を手に入れるように頑張っています。
季節性インフルエンザワクチンは10月中旬には打てるようになる見込みです。
しかし新型インフルエンザワクチンの見通しはついておらず、毎日のようにインフルエンザ患者を診ている私たちでさえ、手洗い・マスクで予防しているのが現状です。
今のところうつってはいません。
これも、免疫力を高める努力をしているからと思います。
今回、ロンドンより「早期かつ長期にわたる学校閉鎖がパンデミック時の患者数を減らし、飽和状態である病院の負担を大幅に軽減する」という論文が出されました。
とりわけ日本では当たり前のことですが、海外では違っていたみたいですね。
ただ、 子供ならいいと思いますが、学校だけでは不十分なような気がします。
鳥インフルエンザのように、罹ったら60%以上の死亡率を認めるものであれば、学校閉鎖だけではなく会社閉鎖もしなくてはいけないでしょうね。
ちななみに、インフルエンザ流行中の医療従事者の欠勤率はピークで45%と推定されていますので、病院にも行けない状況になってしまいますね。
会社を休むと言うことは、経済が麻痺することですから、大きな社会問題になってしまいます。
どこかを優先すれば、別のところに弱点はあり、結局はパンデミックに対しては100%正解はないと言うことです。
インフルエンザに対して、冷静に対応して、マスコミだけの情報だけでなく、厚生労働省のHPもこまめにチェックしてみてください。