2011年05月28日
命より大切なもの

こんばんは。

気温の変化が激しく皆様の体調はいかがでしょうか?

外来ではのどの痛みや咳の患者が増えています。

そんなときには早めに「エキナセア」を飲むことをお勧めします。

しかしエキナセアは2日間までです。
それ以上飲んでも改善なければ別の方法を考えてくださいね。

 

さて、本日の記事は心に残った名言をご紹介したいと思います。

 

命がいちばんだと思っていたころ
生きるのが苦しかった

いのちより大切なものがあると知った日
生きているのが嬉しかった

 

星野富弘さんの代表作ですね。

私が医者になって数ヶ月目にどうしても超えられない

「壁」

にぶつかったときに目にとまった言葉です。

 誠心誠意治療に専念しても、どうしても助けられない現実に直面した時です。

 

その後、病気と無理に戦うのではなく、うまくコントロールすることが大事だと思うようになったのです。

現在の私の心境は

病気を完治させることがいちばんだと思っていたころ
医師でいることにプレッシャーを感じた

病気を上手にコントロールすることが大事と知った日
医師であることが使命だと思えた

といったところでしょう。

 

さて最近、この作者の次のエピソードを耳にして、さら考えさせられました。

 「私は今まで死にたいと思ったことが何度もあった。

けがをした当時はなんとしても助かりたいと思ったのに、

人工呼吸がとれ、助かる見込みがでてきたら、今度は死にたいと思うようになってしまった。

動くことができず、ただ上を向いているだけで、口から食べ物を入れてもらい、

尻から出すだけの、それも自分の力で出すことすらできない、

つまった土管みたいな人間が、果たして生きていてよいのか。

下をかみ切ったら死ぬかもしれないと考えたりした。

食事を食べないで餓死しようともした。が、はらがへって死にそうだった。

死にそうになると生きたいと思った。

母に首をしめてもらおうとも思ったが、母を殺人犯にさせるわけにはいかなかった。 」
 

 作者はこんな気持ちだったそうです。

 皆さんはこのエピソードを聞いてどう感じますか?

 

心に響いた・・・

 

と終わらせないで、考えてみてください。

ぜひ自分の職業、自分の状況と照らし合わせてみてください。

 

 

編集後記

先日、「免疫革命」や「病気知らずで大往生 安保流ピンピンコロリ術」のベストセラー著者でもあり、

新潟大学医学部教授の安保徹先生とお話しする機会がありました。

安保先生とのツーショット.jpg

ミトコンドリアより免疫を考えると様々な事が見えてきます。

今回、新たな発見が目白押しでした。

 

そのときに安保先生に融合医療研究会で講演をして頂けないかお願いしたところ

2012年5月25日(土)

に講演をしてくださる事が決定しました。

皆様、少人数で安保先生の講演を聴けるまたとない機会です。

ちょうど1年後の5月25日は空けておいて下さいね。

 

 

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