2009年10月24日
胃ガン予防には緑茶を1日5杯です

今からでも遅くない30代からの健康術

発売3週間目で『病気が消える習慣』が重版となりました。累計で1万部を突破しました。

インフルエンザもそうですが、病気になったときに、軽くすむ人とそうでない人がいます。

その違いは【免疫力】にあるのは周知の通りです。

しかし、どのようにしたら効率よく免疫力が高められるかを知っている人は、ごく限られています。

本書では、免疫力を上げるための具体的な方法をはじめ、お茶療法という、だれでも手軽にできる方法を紹介している健康学入門書です。

すでに知っている人は、おさらいになると思いますし、知らない人は絶対に知っていて欲しい事項が書かれています。

まだお読みでない方は、ぜひお手にとってみてください。 

 
『病気が消える習慣』(経済界)入谷栄一著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766710754/ymhj-22 
書店では「新書」コーナーにあります。

では、早速参りましょう!

1日5杯以上の緑茶摂取が女性の胃ガン予防に有効な可能性

■ inoue M et.al : Gut .58. 1323-1332; 2009

今回は日本の研究グループからの報告です。

緑茶は著書でも紹介したように、様々なフィトケミカルパワーを摂取することが可能です。

その中に抗酸化作用により、がんを予防することは周知の通りですが、どのくらい飲めばいいかという、明確なデータが多くはありませんでした。

今回の研究は、対象は21万2980例で、228万5968人/年の追跡により3577例に胃ガンが発症した人を解析しています。

解析の結果、男性では1日1杯未満の緑茶摂取と比べ、摂取増加に伴う胃ガンのリスク低下は見られませんでした。

しかし、女性においては1日5杯以上の摂取により有意なリスク低下みられました。

緑茶5杯で胃ガンの予防になるという、すごく嬉しい報告ですね。

ただし、男性は無効で、女性に有効であった理由はどうしてなんでしょう?

男性はあまり緑茶を飲まない人が多い?(=男性は緑茶は好きでない人が多い?)
女性は専業主婦が多かった?
お茶を飲む人は、外食が少なく健康的な生活を送っている?

などなど、挙げればきりがないのですが、自分が思うに、「ストレス」と密接に関係しているのではないかと思います。

緑茶を1日5杯以上も飲める人は「心にゆとり」があるのではないかと考えます。

さらに飲み物として、コーラやアルコールでは健康を害しますが、緑茶によるフィトケミカルを上手く取り入れたことがいいのではないかと考えます。

ですので、緑茶だけでなく、他のハーブティーでも同様の効果が得られたのではないかと思わなくもありません。

緑茶5杯だけ毎日飲んでいたら胃ガンを予防できるとは思いません。

胃ガンの危険因子である、喫煙、塩分摂取、ストレスなども気をつけなくてはいけないのです。

この背景にある生活環境、食習慣、健康習慣も聞いてみたいです。

でも、お茶を飲む習慣は大いに賛成です。

 

今日の健康術

お茶療法は「病気にならない生活習慣」には欠かせないものです。

こうして何杯以上で効果があったという情報はありがたいです。

緑茶は1日5杯くらい飲みたいですね。

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