補完医療
野菜を食べて喘息のリスクを低下させよう

果物,野菜,魚の摂取で小児喘息のリスクが低下

みなさんこんにちは。

今回の記事は

果物,野菜,魚の摂取は小児喘息のリスク低下と関係する記事をご紹介します。

この研究は欧州を中心とする国際共同研究グループがThoraxの6月号に発表しました。

多くの方がご存じだと思いますが、喘息やアレルギー疾患は30年前と比べると、
どんどん増えており、放っておくことができない問題にまでなっています。

特に日本をはじめとする先進国では大きな問題の一つです。

今回の論文のように、食事の影響は大きいと思っています.

スナック菓子や精製類などはたびたび喘息のリスク要因の一つに挙げられています。

この論文では、原因の一つに食事との関係性を指摘しています。

本研究では1995〜2000年に20か国の29施設で小児の喘息とアレルギーに関する国際研究を実施。

8〜12歳の小児5万4例を対象に,食事と喘息およびアレルギーとの関係を検討しています。

その結果,高所得国では魚の摂取,低所得国では調理ずみ緑色野菜の摂取が,喘鳴の有病率低下と関係していました。

全体として果物,野菜,魚の頻回な摂取は喘息の有病率を下げ,ハンバーガーの高摂取は喘息の有病率を高めていたとの結論です。

印象として当たり前の結果が出たと思うのですが、イメージだけでなく医学的解析によるデータは信憑性が増しますよね。

ぜひこれからは、野菜(レインボーフーズ)も取り入れてみてください。


さてこの論文から、考えていただきたいのは「ハンバーガー」が悪いということではないですよ。

肉類も非常に大事です。

肉や魚や野菜、果物など満遍なく摂取し続けることが重要であることは言うまでもありません。
 

編集後記

8月29日に日経BP社でセミナーを行ってきました。

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日経ヘルス様のプロジェクトの一環です。

今回は「巡る体質改善プロジェクト」というテーマをいただきました。

講演内容は

①真の健康について・・・現代医療を中心に行うも、自分に合ったセルフケアを早く見つけるなど

②補完代替医療に基礎知識・・・自分に合った補完代替医療を見つけるコツ

③セルフケアとしてのハーブの使い方・・・だれでも手軽に継続できる「お茶療法」について

④呼吸器専門医が教える、「呼吸法」と「リフレクソロジー」のワーク
  (今回は市野式リフレクソロジーをご紹介)

を行いました。

BP②.jpg  BP③.jpg

 

今回、ワークとハーブを使ったセルフケアでどこまで体が巡れるかを評価します。

評価期間は14日間です。結果が楽しみです。

と言いましても、私の着眼点は、結果が良いか悪いかではありません。

もともと予防医学は「何もないところに何もなく過ごせるか」ということが理想ですから、

医療行為と違って、治った治らないがメインではないのです

呼吸法やリフレのワークやお茶を飲むことが、苦にならずに続けられたかの結果が気になります。

そこにお通じがよくなったや眠りが深くなったなどの、二次的な効果がでていればより興味深いですが・・。


体にいいことは毎日継続しなければなりません。

食事はその土台となるものですが、忙しい現代社会では食事療法を続けることは困難です。

そこで食事指導の一環として「ハーブティー」を取り入れてみていただければと思います。

どくだみ茶、麦茶などの健康茶を飲むことは難しいことではないからです。


また、お茶でなくともいいのですが、日常的に自分に合った健康法をぜひ見つけて欲しいです。

 

最後に、今回お世話になった編集部の皆様との集合写真です。

BP④.jpg

 

 

 

 

補完医療
夏バテは医学用語ではありません。

みなさんこんにちは。

連日の暑さで、体調を崩している人が多いのではないでしょうか?

本日は「夏バテ」について書きたいと思います。

今回の記事は「融合医療研究会ニュース」より改変しています。

融合医療研究会ニュースは絶対に知って得する補完代替医療情報を月に1回程度、配信している無料のメルマガです。

興味がある方はぜひ登録してみてくださいね。
http://www.you-go.jp/mailnews/


さて、今年は世界的にみても異常な高温の夏です。

このような気温の中で生活をしていると注意しなければならないのが「熱中症」「夏バテ」といった症状です。

外来をしていると「夏バテ」の人が沢山おみえになっています。

ちなみに「夏バテ」は医学用語ではありません

では夏バテとはいったい?

「食欲がない」「体がだるい」など胃腸などの身体的な部分や、疲労など精神的な部分にでる慢性的な症状をいいます。

その主な原因は

①自律神経の乱れ

人の体は汗をかいたりして体温を調節しています。

これは自律神経の働き(ホメオスターシス)によるものですが、外気と室内の温度差が激しいと自律神経の働きが崩れ不調を起こしてしまいます。

そして徐々に上手く熱を放出できなくなり、ひどい時には「めまい」や「頭痛」「立ちくらみ」などを引き起こします。

②水分不足

体は体温を調整するために汗をかいて熱を発散させます。

夏の暑い時期は軽く動くだけでも2ℓ以上の水分が失われるといいます。

その際に水分だけではなく、体に必要なビタミンや塩分などのミネラルも一緒に失われてしまいます。

水分が失われると「脱水症状」や「むくみ」などの原因にもなります。

③食欲不振

暑いと冷たいもので水分を補給してしまいがちになり胃腸を冷やして胃液を薄めてしまいます。

すると消化吸収の働きが弱まってしまい、食欲がなくなる為また冷たいものなどしか摂取しない、更に体力が落ちるという悪循環が起きてしまいます。


そこで「夏バテ」対策には「ハーブティー」をお勧めします。

こまめに水分を補給することが大事ですが、何を摂取するかということも大切なことです。

もちろん塩分やミネラルを補給することは重要です。

私がお勧めするのは「海藻味噌汁」です!!

そして冷たいものばかりではなく、温かいものを摂るように心掛けます。

できれば氷水や糖分の入った清涼飲料水は避けたいところです。

そこでお勧めなのが、ハーブティーです。

ハイビスカスとローズヒップの組み合わせは夏の水分補給に役に立ちます。

ハイビスカスにはクエン酸が含まれています。

クエン酸は疲労物質といわれる乳酸をエネルギーに変えてくれる働きをします。

よって疲労回復を促進することになります。

そしてローズヒップはビタミンCを豊富に含みます。

ビタミンCは疲労回復はもちろん、ストレス緩和や病気に対する抵抗力をつける働きをします。

さらにハイビスカス、ローズヒップともに利尿作用があるので「むくみ」を改善してくれますよ。

このブレンドは女性には受けはいいのですが、男性には苦手という人が多いかもしれません。

その場合は、ペパーミント(2割)+ネトル(4割)+日本茶(4割)もお勧めです。

 

8月22日の融合医療研究会のお知らせ。

おかげさまで、先週で定員に達しました。

レジュメが届いているのですが、かなり実践的な内容で密度が濃すぎます。

講師の先生はその道ではカリスマ的な存在です。

既にお申し込みをされている方は期待していてください。

毎回、2名ほどキャンセルが出ます。

もし今週に申し込みをしようと思っている人がいましたら、だめもとでキャンセル待ちをお申込みください。

info@you-go.jp

宛てに件名も「キャンセル待ち」とお書きの上、連絡先をお書きください。

その際に、「入谷のブログより」と一筆書いていただけると幸いです。


 

補完医療
ブロッコリーで乳がん予防!!

ブロッコリーが乳がんの幹細胞を抑制

・Clinical Cancer Research2010; 16: p2580-2590


本日のお話しはブロッコリーに含まれるフィトケミカルが乳がんの予防や治療に役立つ可能性があるという論文をご紹介したいと思います。

乳がんは米国では2010年の1年間に19万4,280人が乳がんの診断を受け,4万610人が死亡すると予測されてい放っておけない病気です。

日本においても増加傾向にあります。
 

今回、ミシガン大学のDuxin Sun准教授らがブロッコリーに含まれる物質がガン細胞を抑制したという報告を出しました。
 

この研究ではブロッコリーとブロッコリーの芽に含まれる「スルフォラファン」の作用を検討しています。

乳がんのマウスにブロッコリー抽出物から得られた「スルフォラファン」を注入し,

その後に腫瘍のがん幹細胞数(がんの元となる細胞)をみました。

その結果,スルフォラファン投与後にがん幹細胞は大幅に減少したが,

正常な細胞にはほとんど,または全く影響がなかった結果を出しました。

野菜には抗酸化作用があるからがんになりにくいと一般的に言われておりますが、

こうした特定された物質が見つかるとより信憑性がわきますよね。

またどんな野菜も数百種類のフィトケミカルを有していますので、ブロッコリーに限らず、

今後もいろいろな野菜でがんに有効だという報告があるのではないでしょうか?

ただ注意してもらいたいのは、この実験はラットでのデータであること、

ヒトでの臨床試験はまだ行われていないことでまだ研究の余地があると思います。

 

野菜は様々なフィトケミカルが組み合わさって、副作用を軽減させたり、

相乗効果にて効果を発現させたりしております。

 

今日の健康術

科学的実証がされてない現在は,

ブロッコリーも「レインボーフーズ」の中の1つとして、

満遍なく取り入れてみることをお勧めします。
 
 

 

編集後記

昨日、サントリーホールにてクラシックコンサートに行ってきました。

サントリーホールと言ったら六本木や赤坂近辺にある超一流のコンサートホールです。

曲は
ショパン:バラード第1番 ト短調 op.23 
リスト:愛の夢第3番 変イ長調 
シェーンベルク:ミュージカル『レ・ミゼラブル』から「夢やぶれて」 
ラヴランド: You Raise Me Up 
ハチャトゥリアン:組曲『仮面舞踊会』から「ワルツ」 
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 op.3-2 「鐘」 
ラヴェル:ボレロ 
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K626 (抜粋) 
ビゼー:オペラ『カルメン』前奏曲 
モンティ:チャルダッシュ 

という誰もが1度は聞いたことがあるものではないでしょうか?

クラシックは大好きなのですが、とくに「ボレロ」はTOP3に入るくらい大好きです。

単調ながらも繊細さ正確さを有するところと、ソロが多くわずかな個性が出るところや

トリのところでドラをたたくために最初からずっと集中している人がいるのですが、これは感動的です。

最後の締めで作品が大きく変わってしまうくらい重要な楽器ですが、出番はわずか数秒!!

しかしミスは許されない。

医療現場でも同じことが言えますね。

補完医療
アルツハイマー病もフィトケミカルで予防

アルツハイマー病のリスクを低減する食品

・Archives of Neurology(2010; オンライン版)


みなさんこんにちは。

アルツハイマー病について興味深い論文が発表されましたので、ご紹介させていただきます。

この論文は、ロンビア大学医療センター(ニューヨーク)よりの発表です。

 

「サラダドレッシング,ナッツ類,魚,ニワトリやシチメンチョウなどの肉,果物やアブラナ科の

野菜が多く,高脂肪の乳製品,牛・豚などの肉,臓物,バターの少ない食事を摂取している人

アルツハイマー病(AD)を発症しにくい」

 

との研究結果が発表されました。


最近、さまざまな病気は食事と関係しているというのが常識になりつつあります。

 

しかし、毎日同じものを食べている人はいないので、こうした研究は本当に難しいんですよね。

このような地道な研究は本当に頭が下がります。


さて今回は、アルツハイマー病は食事が関係しているというお話をします。


Gu博士らは,ニューヨーク在住の認知症でない高齢者(65歳以上)2,148例を対象に調査しました。

研究に参加した人から食事に関する情報を収集し,認知症を発症しているか否かを1年半ごとに

評価し,平均4年間追跡しました。


その際,飽和脂肪酸,一価不飽和脂肪酸,ω3脂肪酸,ω6脂肪酸,ビタミンE,ビタミンB12,

葉酸といったアルツハイマー病リスクとの関連が明らかにされている7種類の栄養素の摂取量が

それぞれ異なる食事パターンを検討。


その結果,アルツハイマー病リスクの低減と有意に関連している食事パターンが認められました。


この食事パターンでは

サラダドレッシング,ナッツ類,魚,トマト,ニワトリやシチメンチョウの肉,

果物,アブラナ科の野菜や濃緑色の葉野菜が多く摂取され,高脂肪乳製品,赤身の肉,

臓物,バターの摂取量は少なかったことです。


同博士らは

・ビタミンB12と葉酸はホモシステイン関連ビタミンで,血中ホモシステイン濃度を低下させることでアルツハイマーに影響を及ぼす。

・ビタミンEは,強い抗酸化作用によりアルツハイマーを予防する。

・脂肪酸はアテローム動脈硬化と塞栓症,炎症による脳の発達や膜機能への影響,βアミロイドの蓄積を介して認知症・認知機能と

関連していると指摘しました。


こう考えると、ハーブでも同じような効果が得られるのではないかと思います。

ハーブは5大栄養素+ビタミン・ミネラルが豊富ですし、あらゆるハーブは抗酸化作用をもつ

フィトケミカルが入っています。

ですので、バランスのよい食事を毎日摂取するのは難しいかもしれませんが、

ハーブティーとしてであれば、誰でも実行できるのではないでしょうか?


ちなみにアルツハイマー病にエビデンスのあるハーブは「銀杏(いちょう)」です。

 

高齢化社会において、認知症は深刻な問題です。

私が臨床現場で問題だと感じるエピソードがあります。

子育てが終わりようやく自分の時間が持てたと思ったら,

両親が認知症で介護の日々が続く人がいるということです。

 

残念ながら認知症の特効薬はありません。

ですので、認知症を予防できるかどうかはまだ分かりませんが、

少なくとも何らかの努力はしていきたいですね。
 

今日の健康術

誰もが食事は大事だと知っていても、健康の要素は食事だけではないですから、

食事のほかに様々な要因があることも忘れてはいけません。

食事だけよければ病気にならないかというとそうではないのです。

●●はアルツハイマー病に有効という記事があっても、それだけしていてもだめなんです。

いいものをどんどん取り入れていきましょう!!

補完医療
紅茶でも糖尿病予防ができる!!

紅茶でも糖尿病予防が証明

・Archives of Internal Medicine 2009; 169: 2053-2063


みなさんこんにちは。

本日のお話は糖尿病予防に紅茶が有効であるお話です。

紅茶をふくむお茶療法は非常に優れているのは実証積みです。

緑茶が糖尿病予防になることは周知のとおりです。

 

周知ではない?

 

もし初めて聞いたのでしたら、大きなスーパーで飲料売り場を覗いてみてください。

緑茶飲料の中で「血糖の上昇を抑える」という文字が書かれている、トクホ飲料があると思います。

 

今回、ご紹介したい論文は、「コーヒー(レギュラー,カフェイン抜きを問わず)または

紅茶を多く飲む人ほど2型糖尿病の発症リスクは低いことが示唆された」というお話です。

この論文はシドニー大学ジョージ国際保健研究所のRachel Huxley准教授らが報告しました。

 

日本をはじめとする先進国では、糖尿病は他人事ではありません。

 

2025年までに2型糖尿病を発症する人は全世界でおよそ3億8,000万人に達すると見込まれています。

しかし、治療薬はどんどん新薬が出るにも関わらず予防薬は?

と聞かれるとないですよね。

自分で食事や運動に気をつけるしかないのです。


しかし!!


ダイエットと一緒で簡単にできるものではありません。

 


なので、私はお茶療法を勧めます。

お茶療法から始めて、それでもダメなら医薬品も併用すればいいのではないでしょうか?

 

なにもしないのとは雲泥の差が出ます。

これはハーブ外来や一般外来で実証できています。

 

この准教授は適切なコメントをしています。

「糖尿病に関する論文は相当数あるにもかかわらず,特定の食習慣やライフスタイル

といった要因がどのような役割を果たしているかは依然として不明である。」

本当に適切ですよね~。

だからこそ、現代医療と補完医療の融合が大事なのです。

 

本研究では、1966~2009年に発表された論文から,糖尿病リスクとコーヒー摂取についての

18研究(45万7,922例),カフェイン抜きコーヒー摂取についての6研究(22万5,516例),

紅茶摂取についての7研究(28万6,701例)を検討しています。

 

分析結果では,1日のコーヒー摂取量が1杯増えるごとに糖尿病のリスクは7%減少することが判明しました。

また,1日に0~2杯飲んだ者に比べ,1日に3~4杯飲んだ者ではリスクが約25%低下しています。

カフェイン抜きコーヒー摂取についても,全く飲まなかった者に比べ1日に3~4杯以上飲んだ者では

糖尿病リスクが約3分の1低かったのです。

さらに紅茶に関しても,全く飲まなかった者に比べ1日に3~4杯以上飲んだ者のリスクは約5分の1低かったのです。

 

以上のように素晴らしい報告がされました。

 

この論文では、理由はマグネシウムやリグナンおよびクロロゲン酸として知られる抗酸化薬などの化合物が

関係している可能性があると説明しています。

 

でも私はまだ解明できていないフィトケミカルの力だと思っています。

 

ですのでハーブティーであれば、すべてのものが糖尿病予防になるのではないかと考えています。

 

フィトケミカルの効果をもっと知ってもらえば、糖尿病に罹患しているか,

または将来発症するリスクのある何百万人もの人々にとって大きな意味を持つのです。

 

今日の健康術

病気予防は手軽にできるものでなくてはいけません。

そこで私が勧めるのは「お茶療法」です。

特に、コーヒーや紅茶でもいいのですが、お勧めするのは緑茶(粉茶)です。

緑茶に砂糖やミルクを入れる人はいないですし、日本人の体質には緑茶が合っているのです。 

ぜひ日常からお茶を取り入れる習慣を身につけてください。

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