2010年02月19日
太りぎみが長生きの秘訣!
高齢者では太り気味が最も長寿
■Flicker L, et al. J Am Geriatr Soc 2010; 58: 234-241.
今回ご紹介したい論文は太り気味が最も長寿であるという記事です。
高齢者では太りぎみの人が最も長生きするとの調査結果が,
オーストラリアのグループにより発表されました。
この研究は、1996年に70~75歳の男性4,677例と女性4,563例を対象に,
10年間追跡しています。
BMIにより低体重(BMI 18.5未満),正常体重(同18.5~24.9),過体重(同25.0~29.9),
肥満(同30.0以上)の4群に分け,全死亡と疾患別(心血管疾患,がん,慢性呼吸器疾患)の
死亡リスクを検討しています。
結果は過体重群が最も死亡率が低かったことです。
実に正常体重群と比べ13%もリスクの低下が認められています。
ちなみに肥満群の死亡リスクは正常体重群と同等でした。
この記事を紹介した理由は、標準体重が長寿出来ると言うことではないからです。
私たちの感覚からは、標準値が一番いいと思っていますが、実は違うんです。
私は100歳以上の患者さんを何人も見てきました。
しかも寝たきりではありません。
私には高齢でも元気な指標があります。
それは
よく食べていること!!
なのです。
食べ物はお菓子でいいのです!!
現在、110歳の患者さんを見ています。
日本の最高寿命は116歳。
現在、現存されている方の記録は114歳です。
この患者さんとは、120歳まで頑張ろうねといつも話しています。
ちなみに、ローズヒップティーを若いときから飲んでいたそうです。
いまでも飲んでいますよ。
今日の健康術
寝た切りにならずに、長生きできる人は
若いときは標準体重を維持しており
65歳を超えたあたりから、やや太り気味がベストです。
80歳を超えたあたりからは、お菓子も主食代わりでいいのかなぁ~
と思っています。
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