ハーブ
「キレイをつくるハーブ習慣」が発売になりました

私の2冊目となる本が発売となりました。

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前作『病気が消える習慣』刊行よりちょうど4年が経ちます。
お陰様で先日2000部の増刷となり、3刷りとなりました。
累計15000部です。

さて、この度『キレイをつくるハーブ習慣』はアンチエイジングをテーマにしています。

若返りの方法としてだけではなく、
内科医の目から見た「アンチエイジング=健康に生きる」という考え方に、
ハーブが大きな役割を果たすと思ったからです。

その理由は、ハーブの持つ
「身体のサビを防ぐ抗酸化力対策」、
「ストレスに負けないメンタル力対策」、
「病気を防ぐ免疫力対策」

です。

さて私のハーブ医療は内科医として多くの患者さんを診る中で出会っています

たとえば、
メタボと診断されてダイエットをしなければならない方、
家族の介護で悩む方、
薬を飲んでもなかなか症状が改善しない方……。

冷え性、肩こり、腰痛をはじめ、アレルギーや自律神経失調症など、
薬を飲んでもなかなかよくならない症状」
で悩む人を何とかしたいからはじめっています。

特に

「男性でも確実に実践できるメタボ対策はないか」、
「在宅現場においてご本人のみならず家族や介護者にも使える武器はないか」、
「現代医療ではなかなか満足が得られない病気に対して諦めないアプローチはないか」

を模索し、行き着いたのがハーブでした。

ハーブは紀元前より伝統的に使用され、病気に対する効果は歴史的に裏付けられています。

しかしハーブを医療に取り入れることには、当初は悩みました。

いくら歴史があってもハーブは果たして現代でも通用するのか、
科学的根拠は示せるのかが、大きな壁となっていました。

ところが、一度勉強を始めてみると、ハーブが「効く」理由は明確でした。

ハーブは多くの医薬品の原料になるほど、植物化学や薬理学などで科学的なアプローチが可能だからです。

こうした経緯から、2008年、日本初のハーブ専門外来を立ち上げました。

この外来は、決してハーブだけで治療するというものではありません。

まず薬を中心とした現代医療による治療を優先させ、それでもよくならない症状に対し、ハーブを用います。

ハーブで症状を和らげ、薬を少しでも減らしていくことを目的としています。

そのため、現代医療に否定的な方ははじめは戸惑うようですが、
最終的には現代医療とハーブとの融合により、以前よりも健康な生活を手にしています。

在宅医療の分野でもハーブは活躍しています。

在宅の現場では、患者さん自身が、ハーブを使っていろいろな工夫されいます。

患者さんとの出会い、治療経験から構築された「ハーブ医療」は、一般的な書籍に書かれていないものもあります。また、使用するハーブの種類も少ないと思います。

しかし本書では、これまでの医療現場経験を踏まえ、本当に役立つ、実践的な方法だけをお伝えしようと決めました。

ですので今までのハーブの本とは路線が違います。

ハーブ上級者から初心者まで新たな発見があるはずです。

ぜひ興味がある人は立ち読みでもいいので、目を通していただければ嬉しいです。

購入は
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766785576/ymhj-22
からできます。


 

ハーブ
リンゴダイエット!?

「毎日一個のリンゴ」の科学的裏づけ

ScienceDaily May 3, 2011

本日の記事は「リンゴ」について書きたいと思います。

リンゴと聞くと、ダイエット連想する人がいるかもしれません。
 
理由としてオリンピック周期で「リンゴ関連ダイエット」が話題になるからです。
 
リンゴは体に良くダイエット中の食べ物としては優れていると思いますが、
リンゴを食べただけのダイエットは健康的に痩せることはないと思います。
 
ダイエットに秘策はありません。
 
もしあれば世に出ているはずです。
 
「●●ダイエット」には注意してくださいね。
 
 
20世紀から今日に至るまで、先進国だけでも何万種類ものダイエット方が提案されていますが、未だかつて絶対に痩せる方法は確立されていませんよ~~~。
 
しかし最近の研究でリンゴは繊維の効果だけではなく多くの利点がある事が分かりました。
 
フロリダ州立大食品科学・栄養学・運動学部 Dr. Bahram H. ArjmandiMargaret A. Sittonによれば、リンゴに含まれるリンゴペクチンとポリフェノールが脂質代謝を改善する事を証明しました。
 
この研究では無作為に選んだ45-65才の女性160人を二つの食事介入グループに分け、一方には乾燥リンゴを毎日1個 (75g/day) 、もう片方には乾燥プルーンを毎日11年間与え、3612ヶ月目に血液検査をしています。
 
リンゴグループでは6ヶ月目に顕著な違いが現れ、LDLコレステロールが23%減少する驚くべき結果をだしました。
 
さらに、乾燥リンゴで1240カロリー摂取しながら体重は増えず、逆に平均1.5キロ減量するという付加的な効果があったそうです。
 
体重減量の原因の一つは、満腹感を与えるとして知られるリンゴに含まれるペクチンによるものと考えられそうです。
 
ただし、今後も研究は必要だと述べて終わっています。
 
私もダイエットには関心があります。
 
というのは
生活習慣病には肥満が関係しており、肥満をなくす事が医学の歴史を変えると言っても過言ではないと感じています。
  
 

今日の健康術

 100人いれば100通りのダイエット方があると思いますが、

自分に合ったダイエット法の見つけ方ガイドラインがでるといいですね。

現時点では、
 
①完璧なダイエット方はない
 
②興味をそそるような宣伝文句に惑わされない
 
ということを肝に命じることだけですね。
 

ハーブ
ブルーベリーは脂肪細胞増生を阻害する

ブルーベリーに脂肪細胞増生阻害効果

ScienceDaily  April 11, 2011


本日の論文はブルーベリーのお話です。

おはようございます。 

今日は久しぶりにゆっくりできる時間が取れたため、英語論文を読んでいました。
朝から優雅に表参道のアニヴェルセルカフェでモーニングしています!!
 
100x100_square_4329820.jpg  スープモーニング
 
 
今回、ブルーベリーと脂肪細胞というキーワードに目がとまり読んでみました。
 
ここ最近、体重増加が著しいので食生活を見直し、適度な運動をする時間を確保しようと考えています。
 
さて、ブルーベリーの効果については、すでに多くの栄養学的研究がされています。
 
とくにポリフェノール含有量が高いことによる心臓病
予防効果が有名で、加齢やメタボリック症候群まで幅広い有効性が示されています
 
ブルーベリーといえばハーブを勉強している人にとっては、目によいということが真っ先に思いつくのではないでしょうか?
 
とはいっても、私は臨床現場ではブルーベリーは目の健康に対しては使いませんが・・・。
 
 
今回テキサス州の女子大で、ブルーベリーが肥満対策として有効ではないかという研究が行われました。
 
植物性ポリフェノールは脂肪細胞を作る脂肪生成を妨げ、脂肪分解を誘発することは従来より知られています。
 
そこで、ブルーベリーのポリフェノールを使ったら、分子段階で肥満を防ぐことができるかどうかを確かめる実験です。
 
実験はマウスから採取した組織培養で行っています。
 
結果はポリフェノールは脂肪細胞分化の用量依存的に抑制を示していました。
 
ブルーベリーポリフェノールの投与量が最も大きいときは、脂質量は73%減少し、最も小さいときの減少は27%でした。
 
今後は副作用がないかどうか、服用にどれだけの効果があるかについては、人体で実験する必要があると結論しています。
 
動物実験のため人体が痩せるためには相当量のブルーベリーが必要なことは明らかですが、ダイエット中の飲み物としてはよさそうですね。
 
ダイエット中は栄養のバランス崩れる危険性があります。
 
またストレスも生じます。
 
そうした場合、植物(フィトケミカル)は不足しているビタミン、ミネラルの補給ができ、恒常性の維持という観点からストレス緩和にも役立つと考えられます。
 
ハーブだけでダイエットは難しいですが、ダイエットのサポートにはなります。
  

今日の健康術

細胞レベルの動物実験の結果においては、人体に置き換えたときには相当量の物質が必要なことがあります。

もし今回の実験よりブルーベリーのポリフェノールを人体のダイエットのために使用した場合、かなりの量のブルーベリーを摂取しなければいけないことになると思います。

痩せるどころか、カロリーオーバーです。(体重増加だけでなく健康を害す恐れも生じます)

巷ではこうしたトリックがたくさん存在しているので、注意してくださいね。 
 

★━━━━━【ホームページを更新しました】━━━━━━☆

昨日、セミナー実績セミナー情報の更新を行いました。

お時間がある際にはご覧ください。

ハーブ
エキナセアのかぜに対する有効性について

エキナセアのかぜに対する有効性について認められず

・Barrett B, et al. Ann Intern Med 2010 ; 153:769-777


本日の論文は今の時期に非常に役立つエキナセアのお話です。 

かぜに対しての特効薬が存在しないいま、かぜを引いたらまず安静が一番であると言うことに異存はないと思います。

しかしかぜは少しでも早く治したいもの。

さらに何か予防法があれば知っておきたいのが現状でしょう。

そこで私は「エキナセア」のチンキ剤を勧めています。

なぜかというと、現代医療において、かぜの特効薬がないからです。

しかし、エキナセアだけを勧めることはありません。

頭が痛ければ、対処療法として頭痛薬も処方します。

細菌感染が合併したら抗生剤も勧めます。

 

つまり、今困っている症状は現代医療でコントロールして、かぜを早い段階でコントロールするべく、免疫力を高めるのに対して、漢方薬やハーブなどを組み合わせることが良いと思います。

ハーブはあくまで食事療法の一環ですので、効く効かないなど個人差があります。

しかし合えば、実感される人が多いのも事実です。

 

今回の論文では、12歳~80歳のかぜ患者719人を、無治療群、ブラセボ群、エキナセア群に振り分け評価しています。

エキナセア群には24時間以内に乾燥根10.2g相当量を投与。

その後は1日5.1g相当量を4日間投与しています。

結果はプラセボ群よりエキナセア群の方がかぜは軽くなった傾向が見られたが、有意差はつかなかったとのことです。

かぜの平均罹病期間はプラセボ群6.87日、エキナセア群6.34日でした。

 

では、エキナセアはかぜには意味が無いかと言うことになります。

データだけ見れば確かにそうかもしれませんが、実際に臨床をしていると効く人もたくさんいます。

 

もしかぜの特効薬があるのであれば、私は迷わず現代医療を勧めます。

しかしこれだけ医学が進歩しても、かぜの特効薬が無いのが現状であれば、効く人もいる以上、エキナセアの知識は知っておくべきだと思います。

もちろん、今回のデータも患者に話した上で、使う使わないはご本人の意志です。

今後も、こうしたデータはどんどん発表してほしいです。

 

今日の健康術

代替療法には個人差があります。

もし現代医療で特効薬があるのであれば、そちらを勧めますが、

現代医療でも特効薬が無いのであれば、なにか方法を自分で見つけなければいけません。

その一つにエキナセアがあっても良いのではないでしょうか?

 
  

★━【融合医療研究会1日勉強会のお知らせ】━━━━━━☆

前回も大好評に終わりました講演会ですが
今回もすばらしい講師の先生をお呼びしました。

●「"森林療法"がなぜ現代に必要なのか~その基礎と臨床」

日本ホリスティック協会の創設者の1人である降矢英成先生のお話です。
降矢先生は診療内科医でありながら、幅広く代替医療を取り入れております。
講演も非常に多くされ、そのわかりやすい内容に定評があります。
前回、講演して頂きました帯津病院でも外来をされています。


●「判例に学ぶ やさしい法律相談」

広告にだまされないために最低限抑えておきたい法律を学びます。
なかなか法律の事を学ぶ機会が少ないと思いますので、
一度は聞いておきたい内容です。


●「薬に頼らない英国自然療法の力」

英国ダイアナ元妃をはじめ、ロイヤルファミリーや
ハリウッド俳優、トップアスリートなど各国の
セレブリティからの指名が相次ぎ、高く評価され、
臨床経験は5万人以上の石川善光先生のお話です。
英国の事情からセルフケアまでお話をして頂く予定です。

毎回、満席となる研究会ですので、参加をご希望される方は
お早めにお申し込みください。

★詳細・お申込み★
http://www.you-go.jp/seminar/
 

 

ハーブ
病気にうつ病が関係している

今からでも遅くない30代からの健康術

おはようございます。入谷です。

ブログの前にお知らせがあります。

5月24日(日)に東京国際フォーラムでセミナーを行います。

入谷も1時間ほどハーブの話しをさせていただきます。

ハーブは自然医療の重要な位置づけにあり、長い人生において知っていても
損はしない内容です。

その他、セルフケア講座や自宅に置いておきたいサプリメントなどの話題も
盛りだくさんです。

ぜひ当日お目にかかれることを楽しみにしております。

融合医療研究会1日セミナー(http://www.you-go.jp/

では、早速参りましょう!

糖尿病はうつと密接に関係している

■Kadota A,Hozawa A,Okamura T ,et al. Diabetes care 30:1533-1538;2007

本日の話題はうつ病と糖尿病は関係していると言う話題です。

入谷はこれまでハーブを使って様々な生活習慣病や糖尿病の予備軍を治してきました。
ハーブ自体はインスリンや血糖降下剤のように即効性がないだけでなく、効果も弱いです。

でも何故か効くんですよね。

この答えがこの論文あるような気がします。

この論文では「糖尿病患者では8.5%~27.3%にうつを合併。うつがあると1.4倍
2型糖尿病の発症リスクが高まる。」

というデータが出ています。

糖尿病の治療で、抗うつ薬を処方することはあまりありません。

しかし、糖尿病患者の多くはうつを合併している事が多いため、自分でも気が
つかないうちにうつなんでしょう。

なので糖尿病の人には何らかのメンタル対策が必要と思われます、抗うつ薬まで
は敷居が高く、本当に必要かも疑問です。


自分がハーブを処方して効いていたのは、うつにも作用していたからだと思います。

今の医療は原疾患を中心に治していきますが、微妙(未病)な状態では太刀打ちで
きません。

そう言った意味で、ハーブでメンタル面をカバーできた事が有効であった一因だっ
たのでしょうね。

今日の健康術

あらゆる病気にはメンタル面が深く関わっています。
肥満も病気ですが、これもうつが関係しています。
何らかのストレス対策は非常に大事です。
病気になった時に備えて、自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。
ハーブティーでは
カモミール、リンデンのブレンドティーはお勧めです。
薬ではないので、1日2杯~3杯で十分ですよ。

 

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● 編集後記
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6月に呼吸器学会総会があり、そこで大きな発表をします。

その準備に日々追われています。

忙しいと、ついつい人の言っていることを聞き流してしまいます。

本当に反省です。

ブログの形式を変えてみました。

編集後記で自分の日常も書いていきたいと思います。

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