2011年06月21日
大医を目指せるか?
こんばんは。
今日は中国の古い諺を元にブログを書きたいと思います。
「小医は身体を医し、中医は人を医し、大医は国と社会を医す」
という諺があります。
研修医の頃は身体を医す事を考えていました。
しかし在宅診療(往診)を初めて9年近く経ちますが、在宅診療をしていると人を医す様な考え方が芽生えてきました。
最近では補完代替医療を学ぶようになり、社会を医したいと考える様になりました。
社会を医したいなどたいそうな事を言ってしまったのですが、
具体的には、昨今、いろいろな健康情報が入り乱れ、何が本当に正しい情報なのか分からなくなって途方に暮れる人を何とかしたいと考えています。
途方に暮れる人はまだいいのですが、気付かずに破滅の道を進んでいるひとも少なからず周りにはいます。
健康ベストセラー本はある程度目を通していますが、正論を述べた後に根拠のない結論を出していたりします。
また、健康食品の広告などは、あたかも薬を連想する様なものであったり、
手を変え品を変えてダイエット本が売り上げ上位を占めているのも、やや疑問に思ったりもします。
果たしてこのままでいいのか?
私の意見は、「健康に王道はない」と思っています。
メリットもあればデメリットもあるはずです。
メリットばかりに目を向け、デメリットは気にしない。
これだけはやめてくださいね。
編集後記
読売新聞の取材をうけ、インタビューが掲載されました。
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