2010年09月16日
ペットボトルのお茶は効能効果が少ない!!

びん詰め茶と煎じ茶の健康効果について

・Chemical Daily  August 23, 2010


本日の論文は非常に興味深い内容ですよ。
 

ペットボトルのお茶は自分で煎じたお茶よりもはるかにフィトケミカルが少ないという記事です。

水を除けば、お茶は世界で消費が最も多い飲み物です

アメリカのお茶の年間消費は1990年以降で4倍の70億ドルにのぼっています。

その主な理由は茶に含まれるポリフェノールを始めとする抗酸化物質が、がん、心臓病、
その他の苦痛を減らすという科学的な根拠のためだそうです。

しかし、健康に関心の高い消費者にも本当に効果があるのがわからなかった現状があります

今回、市販のペットボトル茶の抗酸化物質、すなわちポリフェノールレベルについて初めての測定結果が、ボストンで開かれた米国化学会で報告されました。

結論はペットボトル飲料に含まれるポリフェノールは、家で淹れる緑茶や紅茶の1カップ分にも及ばない。

という衝撃的な発表がありました。

1カップの緑茶、紅茶に含まれるポリフェノールは、ペットボトル20本に相当するそうです。

今回研究したShiming Li, Ph.D.は発表で、

「消費者は緑茶や紅茶に効用があることを知っているが、その知識と一本に含まれるポリフェノールの量との間には大きなギャップがあり、研究の結果壜詰めに含まれるポリフェノールの量はきわめて少ないことが分かった」

と述べています。

今回の研究では市販されているペットボトル茶6種類について、含有されているポリフェノールを定量分析しています。

うち半分は事実上抗酸化物質を含まずのカテゴリーに、残り半分は健康効果なしのカテゴリーに該当しています。

とくに砂糖の含有量が多いものは健康効果が低い結果です。

家庭で淹れる平均的カップ1杯の緑茶や紅茶なら、わずか数セントのコストで50-150mgのポリフェノールを摂取できる。

ポリフェノール含有量をラベルに表示しているメーカもあるが、政府、業界いずれにも商品に含まれる
ポリフェノール物質の種類や測定ガイドラインに関する基準もガイドラインもないため、
表示量は不正確だろうと指摘しています。

 

今日の健康術

健康のためにお茶を飲むならば自分煎じるのが重要です。

ハーブティーも熱湯を急須に入れ、3分以上蒸らすことより始まります。
 
  

編集後記

先日、通販生活(カタログハウス)のセミナー担当者と打ち合わせを行いました。

80名募集のところ、すでに130人以上申し込みがあり、定員に達してしまったようです。

応募してくださった方、本当にありがとうございます。

当日の内容は、人気のある免疫力のお話をしようと思っています。

予習として「病気が消える習慣」を読んでいただけれると、セミナーがより充実すると思います。

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