2010年08月31日
野菜を食べて喘息のリスクを低下させよう
果物,野菜,魚の摂取で小児喘息のリスクが低下
みなさんこんにちは。
今回の記事は
果物,野菜,魚の摂取は小児喘息のリスク低下と関係する記事をご紹介します。
この研究は欧州を中心とする国際共同研究グループがThoraxの6月号に発表しました。
多くの方がご存じだと思いますが、喘息やアレルギー疾患は30年前と比べると、
どんどん増えており、放っておくことができない問題にまでなっています。
特に日本をはじめとする先進国では大きな問題の一つです。
今回の論文のように、食事の影響は大きいと思っています.
スナック菓子や精製類などはたびたび喘息のリスク要因の一つに挙げられています。
この論文では、原因の一つに食事との関係性を指摘しています。
本研究では1995〜2000年に20か国の29施設で小児の喘息とアレルギーに関する国際研究を実施。
8〜12歳の小児5万4例を対象に,食事と喘息およびアレルギーとの関係を検討しています。
その結果,高所得国では魚の摂取,低所得国では調理ずみ緑色野菜の摂取が,喘鳴の有病率低下と関係していました。
全体として果物,野菜,魚の頻回な摂取は喘息の有病率を下げ,ハンバーガーの高摂取は喘息の有病率を高めていたとの結論です。
印象として当たり前の結果が出たと思うのですが、イメージだけでなく医学的解析によるデータは信憑性が増しますよね。
ぜひこれからは、野菜(レインボーフーズ)も取り入れてみてください。
さてこの論文から、考えていただきたいのは「ハンバーガー」が悪いということではないですよ。
肉類も非常に大事です。
肉や魚や野菜、果物など満遍なく摂取し続けることが重要であることは言うまでもありません。
編集後記
8月29日に日経BP社でセミナーを行ってきました。
日経ヘルス様のプロジェクトの一環です。
今回は「巡る体質改善プロジェクト」というテーマをいただきました。
講演内容は
①真の健康について・・・現代医療を中心に行うも、自分に合ったセルフケアを早く見つけるなど
②補完代替医療に基礎知識・・・自分に合った補完代替医療を見つけるコツ
③セルフケアとしてのハーブの使い方・・・だれでも手軽に継続できる「お茶療法」について
④呼吸器専門医が教える、「呼吸法」と「リフレクソロジー」のワーク
(今回は市野式リフレクソロジーをご紹介)
を行いました。
今回、ワークとハーブを使ったセルフケアでどこまで体が巡れるかを評価します。
評価期間は14日間です。結果が楽しみです。
と言いましても、私の着眼点は、結果が良いか悪いかではありません。
もともと予防医学は「何もないところに何もなく過ごせるか」ということが理想ですから、
医療行為と違って、治った治らないがメインではないのです。
呼吸法やリフレのワークやお茶を飲むことが、苦にならずに続けられたかの結果が気になります。
そこにお通じがよくなったや眠りが深くなったなどの、二次的な効果がでていればより興味深いですが・・。
体にいいことは毎日継続しなければなりません。
食事はその土台となるものですが、忙しい現代社会では食事療法を続けることは困難です。
そこで食事指導の一環として「ハーブティー」を取り入れてみていただければと思います。
どくだみ茶、麦茶などの健康茶を飲むことは難しいことではないからです。
また、お茶でなくともいいのですが、日常的に自分に合った健康法をぜひ見つけて欲しいです。
最後に、今回お世話になった編集部の皆様との集合写真です。
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