2010年03月04日
座り仕事が多い人は運動は意味なし?!
座ったままの生活は命取り
■British Journal of Sports Medicine の論評(2010; オンライン版).
今回ご紹介したい論文は座位が多い人は寿命が縮まるという記事です。
しかも定期的な運動不足よりも、日々の座位が多い方が深刻というのです。
今の現代社会ではパソコンがなくてはならない位置にあります。
私自身は毎日、メールのやりとりだけで2時間以上は座っています。
ここに外来診療があると、10時間以上は座っている計算になります。
座位が多いときは、意識的にストレッチをしようと思いました。
座ったままでは筋肉が無活動
最近の研究では長時間座ったままで全身の筋肉運動が不足すると,
たとえ中等度~強度の運動を行ったとしても,肥満,糖尿病,心疾患,
がん,および全死亡のリスクの上昇と強く関連することが指摘されています。
また,オーストラリアの研究から,中等度の運動を行っているにもかかわらず,
女性がTVの前に座っている時間が1時間増えるごとに,
糖尿病や心血管疾患の前兆であるメタボリックシンドロームのリスクが
26%上昇することが示されています。
今回、この記事を紹介した理由は、運動しているからといって過信しないで欲しいからです。
私たちの感覚からは、運動不足が一番悪いと思っていると思いますが実は違うんです。
運動も健康のためのいち手段でしかありません。
運動選手が長生きできるかというと違いますよね?
ハーブティーを使った健康法も、いち手段でしかありません。
医薬品も同じです。
だから私は、治療する過程で
医薬品+補完医療+日常の習慣
を大切にしています。
今日の健康術
体にいいことばかりしているだけでは健康になれません。
悪いことも断ち切らなければいけないのです。
長時間、椅子に座っていることは悪いことですので、
積極的にストレッチなど、筋肉を刺激する習慣を身につけましょう!!
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