2009年11月14日
コーヒーは飲み過ぎても良い?

コーヒーの摂取は心不全発症と関係しない

Ahmed HN ,et al . Am Heart J,158:667-672,2009 

今回の論文はアメリカとスエーデンの共同研究による論文です。

以前、私はコーヒーを1日5杯以上飲む人は「要注意」と言っていました。
それはコーヒー摂取が心不全の発症増加と関係しているという論文が数多く出ていたからです。

心臓は私たちの意志とは関係なく、毎日何万回と拍動する「筋肉の塊」です。
そのため、酷使しすぎると、やかて心不全という形で心臓が破綻してしまいます。

その一つにコーヒーのカフェインがあります。
コーヒーに含まれるカフェインは心拍数(脈拍)を早めます。
そのため毎日たくさんコーヒーを飲むと心臓が疲れてしまうという学説でした。

しかし、今回反論論文が出ました!!

スエーデン人3万7315人を9年間追跡したデータです。
1日1杯でも5杯以上でも心不全のリスクは高くならなかったという結果です。

今回、私が強調したいことは、コーヒーが体にいいか悪いかと言うことではありません。

今ある常識は数年後には非常識になるということです。

体にいいといわれたものが数年後には悪いとよく言われます。

良いからといって、それだけにこだわるのは止めて下さいね。

あとから悪いと言われても、どうしようもないですので。
 

今日の健康術

最新医学はよく結論が変わることがあります。

最新医学も大事ですが、昔ながらのおばあちゃんの知恵も大事です。

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