2009年11月06日
サプリメントを飲むと余計にがんになる?!
今からでも遅くない30代からの健康術
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では、早速参りましょう!
抗酸化物質と乳ガン
■ New York Times June 8, 2009
ニューヨークタイムズからで衝撃的な内容の記事が掲載されました。
対象は乳ガン患者です。
多くの乳がん患者は「治療を妨げると知りつつ抗酸化サプリメントを使っている」と書いてありました。
医学誌Cancerの7月号に掲載された報告は、たくさんの乳がん患者が健康の改善を期待して、高用量のビタミンとミネラルのサプリメントを使う傾向に対し懸念を提起しています。
ある研究報告によると、ビタミンC、E、ベーターカロテン、セレニウムなどの抗酸化物質を過剰に使用すると、放射線療法や一部の化学療法の効果を妨げることが知られています。
理由は放射線治療や抗ガン剤治療法は活性酸素を発生させて腫瘍細胞をアタックするのが目的です。
つまり癌の原因といわれている酸化物質も、過度の抗酸化物質(ビタミンサプリメント)を摂りすぎると、がんを攻撃するのを阻害してしまいます。
いいと言われているものも、極端だとマイナスに変わるわけです。
続きがありまして、この調査では錠剤の形の抗酸化物質だけであったとのことでした。
つまりビタミンと抗酸化化合物を含む果物と野菜を多量に摂取してもがん患者のリスクを高めることはなく、むしろ有益であると報告されています。
サプリメントも薬と同じで、おいしいとこ取りをした結果、長期に飲んでしまうと過剰摂取となり害を及ぼす危険性があるということです。
私は基本的に長期でのサプリメント製剤の摂取は賛成しません。
サプリメントが効いたということは、それだけ日常生活での乱れが生じているとの裏返しなので、サプリメントを飲んでいる間に生活習慣を改善すればいいのです。
そういった意味で、自分は頭からサプリメントは反対派ではなく、上手く使えば強力な武器になると考えています。
今日の健康術
乳ガン患者で、強力な抗酸化作用があるサプリメントは止めた方がよい。
これはがん患者に限ったことでなく、われわれ健常人ににも当てはまります。
サプリメントは長期で飲むものではなく、短期で飲むことをおすすめします。