2009年06月29日
「高いがダメ」は「低いがイイ」と違う
今からでも遅くない30代からの健康術
ご無沙汰しております。
東京は30度を超える日が続いており、
夜も寝苦しく熟睡できていないのでは
ないでしょうか?
本日はコレステロールについての話題です。
●悪玉コレステロールが低すぎると脳出血が起きやすい
■野田博之ら circulation 119:2136-2145,2009
一般にHDLコレステロールは善玉コレステロール
といわれ、LDLコレステロールは悪玉と言われています。
ということはLDLコレステロールは低い方がいいと、誰も
が思うわけですが、そんなことはないので覚えてください。
この研究は茨城県住民9万人を対象とした大規模試験です。
LDLコレステロールの適正値は120未満とされていますが、
下限はあまり大きく取り上げられていません。
悪玉コレステロールが高いと狭心症や心筋梗塞のリスク
が高まるとされ、せめて140以下にしようというのが
昨今の流れです。
今回の研究で100未満で、有意に脳出血死亡のリスクが
上昇したと結果が出ています。
しかし100~140まででは脳出血死亡のリスクは上昇しま
せんでした。
心筋梗塞も怖いのですが、脳出血も同じくらい怖いです。
心筋梗塞だけに目を向ければ、120未満にするのがベスト
ですが、人間の体は全体をみる必要があります。
下げすぎるとどうなるかも、考える習慣を持つといいですね。
今日の健康術
高いのがダメということは、低いがいいと言うことではない。
補完医療にも共通することですが、
よいと言われるものも、しすぎたら逆効果になることを
覚えてください。
体いいといわれる健康食品をたくさん飲めば、毒なのです。
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