2009年4月
疲れにサプリ?

サプリメントにこれだけはない!!

こんばんは。
入谷栄一です。

本日はサプリメントについてお話ししたいと思います。

だれもが一度は試したことあると思いますが、具体的にどう効くかや目的をもって飲んでいる人は少ないのではないでしょうか?

例えば「DNA」、「核酸」、「プラチナ」などがコンビニの店頭に並んでいます。

自分的には、誰が買うんだろうと不思議に思います。

核酸を多く摂取すれば「痛風」になります。

外来では「核酸」はできるだけ摂取しないように指導している立場です。

こう考えると、健康食品の多くは、意味の分からない横文字が並んでいます。

この意味がよく分からないから、いかにも効きそうと誤解してしまうのでしょうね。

 

自分はよく美肌について相談をされます。

美肌には「ビタミンC」がいいと言われているのは周知の通りですが、これだけでは真の美肌効果は絶対に生まれません。

ビオチン、ビタミンP、シスチンなど様々な要素が必要だからです。

 

なのでサプリメントに「これだけ!!」はないと言うことをぜひ覚えておいてください。

 

2009年4月
セミナー終了

補完医療のハーブ【「不眠・ストレス」を軽減するハーブ】
~入門講座~

おはようございます。
入谷栄一です。

ハーブ専門外来を5月からサンナチュア・クリニックでも行うことになりました。
http://www.im-village.com/
http://www.st-natua.com/

ここのクリニックはアンチエイジングや免疫治療の分野において、非常に実績があり場所も皇居のすぐ近くの千代田区にあります。

自分がこのクリニックで外来をさせていただくきっかけは、大学病院でもなかなかできない採血をできることがありました。

また研究所も併設しており、ハーブ治療の研究もできると言うことも大きなきっかけです。

今後、ハーブ医療のさらなる可能性を研究していきたいと思っております。

さて本日、同院でハーブ外来に先立ちセミナーを行いました。

テーマは「不眠・ストレス」です。

ハーブ療法は精神系には得意とする分野です。

眠剤を飲むほどではないが、もう少し寝たい!! 安定剤を飲む程ではないがうつ傾向だ!!

こういった方が沢山いるんですよね。

そのような状況に対して、ハーブでどう対処するか臨床経験をふまえて講演をしてきました。

自分の講演の内容は、「このハーブを飲めば大丈夫」というようなことはしません!!

それは駄目なことも沢山あるからです。

例えば不眠に関して。

不眠の原因は
①寝る環境が悪い
②心理学的不眠
③精神疾患による不眠
④身体的疾患による不眠
⑤薬剤による不眠

ざっと5種類もありますが、ハーブで対応できるのは②と③の一部だけなのです。

ここの判断を誤ると大変なことになってしまう可能性があります。

やはり医師の診断を一度は受けた方がいいと思います。。

しかし、残念なことに「すこし寝られない」だけでは病院に行きづらい世の中です。

また病院に行けば眠剤を処方され、診察が終わってしまうことでしょう。

こういったギャップに疑問を感じています。

そのため、講演を通じて、臨床経験からハーブの適応があるかどうかなどをお話しさせていただいております。

講演を聞き終わった方は、病院へ行く以上の満足感を得ていただき、セルフケアを実践していただいております。

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2009年4月
甘いものといっしょにハーブティー

甘いものといっしょにハーブティーを

こんにちは。

東京地方はここ数日間、天気が良く非常に気持ちよかった日が続きましたが、本日の雨で桜もそろそろ終わりを告げそうですね。

今日はお堅い話ではなくハーブティーの話をしようかと思っています。

ところで「ハーブティー」は飲んだことありますか?

こう聞かれると多くの方が飲んだことないと答えるのではないでしょうか?

しかしコーヒーや紅茶、ウーロン茶もハーブティーですので、必ず飲んだことがあると思います。

ハーブティーというと、「高級」「薬草」などのイメージが強く、なじみが薄いかもしれません。

しかし入谷はお茶類はほぼハーブティーと思っています。

ただし、健康意識をもって飲むのと、何も考えずに飲むのでは全く意味合いが違ってきます。

普通のウーロン茶と黒烏龍茶は同じウーロン茶でも、目的意識が違いますよね。

この目的意識が病気予防、あるいは治療に非常に重要だと思っております。

 なので目的意識を持つ意味で、ハーブティーは非常にお薦めです。

例えば、甘いものを食べるとき、レモングラスやレモンバーベナのハーブティーを一緒に飲むことをお薦めします。

消化促進作用もあるのですが、それよりも上記のハーブティーを選んだと言うことが潜在意識に働きかけ、隠れた恩恵を受けるのです。

ということで、ハーブティーは薬草作用だけでなく、潜在意識に働きかけ、見えない部分でも健康に役立っているのです。

2009年4月
乳製品とカルシウムの摂取が大腸癌に保護的作用あり

乳製品とカルシウムの摂取が大腸癌に保護的作用あり

アメリカ国立がん研究所からの論文です。
(Park Y,et al. Arch intern Med 169 :391-401,2009)

みなさんおはようございます。

本日は乳製品と大腸癌について書きたいと思います。

ところで、大腸癌をご存じですが?
みなさんは「そんなの知っているよ!!」と答えるでしょ。

しかし大腸癌も詳しくは5タイプあることは知っていますか?

すると、答えられない人が多いのではないでしょうか?

大腸癌は
①横行結腸癌
②上行結腸癌
③下行結腸癌
④S状結腸癌
⑤直腸癌
の5つ分類されます。

つまり「大腸癌」といっても発生場所により①~⑤に分けられます。
当然、分けていると言うことは、若干の症状や治療に違いが出てくるからですよ。

補足ですが、入谷が専門としている肺ガンについても4種類あります。

さて、乳製品とカルシウムの摂取はがんの部位によって異なる作用をしているという報告がありますが、まだ仮説に過ぎません。

今回の研究では乳製品とカルシウム摂取は男女ともに消化器癌の発症のリスクを低下させています。

考えてみると、乳製品には乳酸菌というおなかにやさしい菌が存在するため、便通をよくして有害物質を除去しているのでしょうね。

ということで、適度に乳製品を摂取することも重要です。

ただ乳製品を偏って摂取すると弊害があることも忘れてはいけません。

特に牛乳は牛を育てるための母乳であり、人間には適していないという論文も出ています。
日本人は牛乳を摂取していた歴史は浅いため、牛乳アレルギーも多いと言われています。
もともと日本人は魚を食べる歴史があるため、魚からカルシウムを摂取する方がスムーズなのかもしれませんね。

いつも言うように、癌に効くからと言って絶対に偏りはいけません

この論文を読むと乳製品が大腸癌にいいと思いこみやすいですが、「食物繊維」のほうがもっと大事なことを忘れてはいけません。

2009年4月
中高年のコーヒー摂取で晩年の認知症のリスク軽減

中高年のコーヒー摂取で晩年の認知症のリスク軽減

スエーデン・ストックホルムからの論文です。
(Journal of Alzheimer's Disease 16 :85-91,2009)

みなさんおはようございます。

本日はコーヒーについて書きたいと思います。

入谷はハーブを専門としているから、「コーヒーなんて飲まないでしょ?」といろいろな方から聞かれます。

しかしコーヒーもハーブです。
ハーブの定義は「生活に役立つ香りのある植物」ですから、コーヒーもこれに当てはまります。

結構、コーヒーは大好きで一時期は、こだわりがあってコーヒー専門店に通った経緯もあります。
目の前で生豆をロースト(焼く)してもらった時の香りは何ともいえません。
焼きたて挽きたてコーヒーは一種の中毒になってしまいますよね。

ところで、コーヒーを飲み過ぎるとビタミンCを消費したり、カフェイン中毒による慢性頭痛やふるえ、砂糖やクリームを入れた場合は明らかにカロリーオーバーとなります。

すると認知症のリスク軽減が得られても、他の合併症をきたしたら本末転倒です。

この事例より考えてみると、医療にも同じ事がいえます。

「○○○○は体にいい」とメディアに特集されると、2,3ヶ月ブームになりますが、明らかに偏りが生じます。

しかしブームは2ヶ月で過ぎてしまうのが救いです。

ということで、体にいいと言われるものでも、偏らないで欲しいです。

サプリメントも同じです。

飲み過ぎると必ず弊害を生じます。