2009年03月23日
医薬品との相違についての正しい理解ができている人は少ない

今日は「医薬品との違いについて」をテーマにブログを書きたいと思っています。

「特定保健用食品(トクホ)」って聞いたことがありますか?

あまり知らないって方がほとんどだと思います。

では聞き方を変えます。

サントリーの「黒烏龍茶」は知っていますか?

そう、黒烏龍茶がまさしく「特定保健用食品」です。

他に挙げると、カテキン緑茶、エコナなども、これに入ります。

で、各地でセミナーをしていて毎回思うのですが、これらを飲む人は「医薬品との相違について正しく理解できていない」人が多いです。

ところで、特定保健用食品とは何かと言いますと

あくまで「食品」なのです。

もっと簡単に言うと、医師から言わせると薬ではないので過度の期待は危険なのです。

医薬品と同じだと勘違いすると、医療機関受診のタイミングを逃します。

考えてみると、自己判断で始めるので、自分で医療行為をしているということになります。

さて、前置きは長くなりましたが、ここからが本題です。

「上の血圧が150で高いような気がします」
「空腹時血糖が127なのですが」

上記の場合、皆さんならどうしますか?

おそらく、あまり気にしないのではないでしょうか?

しかし、近年のガイドラインでは明らかに異常です。

安静時血圧は130以下、空腹時血糖は110以下が正常です。

この事は、数年ごとにガイドラインが変わるので、医師でも混乱している人が多いのです。

専門の医師でさえ混乱するのに、一般の人はよほどアンテナを張っていないと、なかなか情報を得ることはできません。

自分から言わせると、「トクホ」と言っている場合ではないのです。

かといって、病院に行けばすぐに薬が処方されるレベルではないかもしれません。

ここが、健康食品と医療機関を受診するかどうか混乱するのではないでしょうか?

正解はないですが、医療機関を受診することは、きっかけになり、医者から「まずは食事と運動」と言われたら、トクホを使うというのがいいと思います。

ということで

検診で異常が見つかった場合、トクホから始めるのではなく、しっかり医療機関で診断を受けたうえで、トクホを始めるのがいいと思います。

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民間医療を始める心構え

・自分の疾病や状態をどのように理解していますか?

・特定保健用食品についてどのように考えていますか?

・なぜその食品に関心を持ったのですか?
 

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上記をよく考えてみてください。

自ずと答えが見えてくるはずです。

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